整備士を志したのはメカ好きだったからです。
特にバイクが好きで、愛車はハーレーのXL883R。乗るだけでなくいじるのも大好きです。ただ、趣味としてバイクは最高なんですが、整備士として喰っていくには、やはりクルマなんですね。そこで自動車メーカー系の自動車整備学校に入学してそのまま、メーカー系ディーラーに入社したのが僕の整備士としての第一歩でした。
仕事は楽しかったですよ。
一人一台のクルマの整備を全部任されて、いろいろな知識や技術が身に付く毎日でしたから。
でも、ひとつだけ不安だったのは、この先、いったい何歳まで整備士をやっていくだろう、ということでした。職場の先輩を見てもキャリアアップは難しそうでしたし、僕自身も家族を持つ立場になったんで、将来が見通せる職場・仕事を探そう、そう思ったんです。
そんなときに出会ったのがウチの上武社長でした。
入社までの面接のときに言われた言葉がとても心に残ったのを覚えています。
「これまでの仕事に対するプライドは捨ててほしい。カミタケの考え方に共感できれば来てほしい」。
カミタケモータースは軽自動車を専門に取り扱っています。免許を取って初めてのクルマをお考えの方もいらっしゃれば奥さんが買い物や子どもさんの送り迎えのためにセカンドカーとして購入される方もいらっしゃいます。
さらに各社の軽自動車を販売しますから、メーカーの垣根を越えた整備技術も必要です。
「お客様のカーライフを一生支えられる会社であること」販売から車検整備、鈑金・修理、保険のご相談、レンタカー…
クルマにつながるすべてのシーンを支え続けられるカミタケモータース。これが僕が入社を決めたポイントです。
入社直後は前職との違いに戸惑うこともありました。
たとえば車検整備の進め方。カミタケモータースでは、基本的に3名1チームで車検整備に当たります。
エンジン・トランスミッション・足回り・電装系・オプションなど、パートごとに担当を決めてチェックや整備を進めていきます。
こうすると圧倒的にスピードも速くなりますし、周りに先輩もいますから、ひとりで困って作業が止まることもありません。
休日ともなれば20台を超える車検整備が入ることもあります。
ディーラー時代には考えられなかった台数ですが、それをクリアできたときは、チームみんなで喜び会える。そんなところもウチのいいところです。
スタッフ同士が仲がいいことはもちろん、社長との距離が近いことも嬉しいところです。整備の仕事だけでなく、様々な仕事を経験する
ジョブローテーションなども社長の口から飛び出します。
いま、整備士資格取得前の新卒が2名います。
基本から徹底的に叩き込まれている最中ですが、働きながら整備士に「育てていく」会社は、ウチ以外に聞いたことがありません。
整備の腕が一流である上に、事業部の責任者になったり、会社の経営にも関わっている。そんな整備士になれたらカッコいい、僕は本気でそう思っています。